これまで動かなくなった時計は、捨てずに「時計のお払い箱」へ保管している。先月の末に壊れたこの時計もこちらへ保管することにした。この箱に保管している壊れた時計は、ほとんどが自動巻きではあるがデザインに特徴があり、それぞれに思い出がある。その中にあった手巻きの古時計を取り出してネジを軽く巻いてみた。なんと!針が動き出したではないか。びっくりして、ネジを更に巻いて暫く様子を見ることにした。数時間おいて様子を見たが、遅れることも、進むことも、止まることもない。その日は、ネジをたくさん巻いて一夜明かすことにした。問題なく朝まで動いている。時刻もピッタシあっているではないか!
この時計には特別な思いれがある。発明くんが夜間大学を卒業した年の「卒業記念」に購入した「ROREX(*)」である。なぜ?「ROREX」なのか、理由はある。イザといった時に、直ぐに質屋に入れられる「質草」を持つことが目的であった。もし彼女ができてデートするお金が必要な時に「ROREX」なら質屋はすぐに貸すからだ。余計なお金を使わずコツコツ貯めた大金である。足らないお金は月賦払いである。
いつ頃からかは定かでないが、使い勝手の良い自動巻き時計に切り替えて「お払い箱」入りとなっていたようだ。
56年前に買った手巻き式の腕時計が、いま発明くんの腕の中でカチカチと正確に動いている。実に不思議な気持ちと感動が交錯している。ネジさえキチンと巻けば一生懸命に動いてくれている。夜はネジを巻かずに休ませている。この時計がギブアップするまで使い続けていくことで発明くんの寿命も延びるかな。
(*)「いちばん安い機種」(発明くん 2023/10/17)
「我々日本人が英語を苦手する基本的な原因は、言語の処理手順があまりにも違い過ぎる処にある。更に英語教育方法に大きな問題があるようだ。英語習得という困難な課題に対して大きな混乱を齎しており、いまだに改善されていないと思う」。
「英語を読む作業は、英文和訳という「日本語学習」を強いているようでもある。この作業は、英訳文章を日本語処理装置にかけ、日本語処理手順で英語文章を解体し、日本語順序に並べ直して日本語文章として表現させている。英語の教科と言うより国語の教科になっているようだ」。
「では、なぜこのような学習方法が取られてきたのか?日本人は歴史以来、外国から事物、概念、システム等を輸入して利用するとき、全て「日本風」に味付けするという文化的習慣がある。更に言えることは、我々日本人は、言語に対して無神経で、その重要性を認識しないで済んでいる。これは島国で、日常的に多言語に接しなければならない環境に無いことが、その要因と考えている」。(篠原泰正)
『生誕100年 司馬遼太郎の現在地』 朝日新聞社出版ムック(2023年4月10日発行)この書籍の中で、司馬遼太郎さんのインタビューが載っていた。言語構造の違いについて述べられていた。(発明くん 2023/09/04)
最近のニュースは、「くら~い」ことばかり。特に家族の崩壊が起こす悲惨な事件には気が滅入る。発明くんが住む柏市では、29日(土)、30日(日)に「柏まつり」が開催された。新型コロナ感染の影響で4年ぶりの開催であった。
「柏まつり」での楽しみは、柏おどり、柏ねぶたパレード等、様々なイベントはもちろんのこと、街中を行き交う人々の笑顔と出会えることである。中でも親子連れの家族が仲良く「柏おどり」の輪に入り満面の笑顔で楽しんでいる姿を観ると「ホッ」する。
「柏ねぶた」は、柏市との友好関係にある「青森ねぶた」の職人さん達の手助けによって作られており、「柏まつり」の人気イベントである。しかし、諸事情により「柏ねぶたパレード」が今年で終わりだとのこと、誠に残念である。(発明くん2023/08/02)
6月16日(水)の夕方、北千住から松戸間で発生した人身事故で常磐快速線が一時運転見合わせとなり振替輸送で帰宅する羽目となった。
普段通り秋葉原駅~上野駅へ行き、上野で何時もの始発電車に乗って出発を待った。暫くして車内放送があった。「先ほど発生した人身事故で、この電車は北千住が終点となります」と。北千住まで行けば、つくばエクスプレス(TX)に乗り換えて帰宅できる。秋葉原へ戻る気はしなかった。
振替輸送は慣れていないので、とにかく人の流れに乗って、そのまま最寄り駅の改札を通った。だが、柏駅までの運賃は、どうなるのか気になって仕方ない。このままでは無賃乗車になる。考えてみたら、この、人の流れは、定期と切符を持っている人だけが、そのままスルーで通れる特権なのである。いまの自分は「Suica」を利用している。本来ならば、夫々の駅の改札口で清算すべきである。東武柏駅の窓口で、このことを伝えたら、こちらでは清算が出来ないと言われた。JR柏駅の窓口で清算することにした。
JR秋葉原駅から北千住駅は180円、TX北千住駅から流山おおたかの森駅は410円、計590円で清算ができ無賃乗車にならなくてホッとした。本来なら、JR秋葉原駅から北千住は180円、TX北千住から流山おおたかの森駅まで530円、東武流山おおたかの森から東武柏駅まで180円、計890円掛かるところ300円、得をした。このままJR柏駅で窓口清算をしなかったら、「Suica」の下車駅は不明のままで、明日の始発での「Suica」反応は、どうなるのかな?(発明くん 2023/06/23)
「英訳AIと人間どう違う」 朝日新聞 夕刊 2023/05/12
この記事を紹介⇒ ①自力 ②機械翻訳 ③チヤットGPT
立命大生、授業で実感対話型人工知能(チャットGPT)と人間との違いを、英訳を通じて学ぶという授業が立命館大学で始まった。この記事の中で、「英語の論文を書く時に楽をしようと思った、大学院生が開発したツールの紹介がされていた。
開発のキッカケは“もともと論文を日本語で書き、英訳するために機械翻訳を活用していたという。示された英文の意味やニュアンスが正しいのか再度機械翻訳で和訳し、意図した日本語になっているか確認する作業を繰り返していた。この手間を省こうと同じ画面で翻訳と逆翻訳ができるツールを開発した”と。
じつは発明くん、これと似た話を「知的財産翻訳ジャーナル2019年8月号」へ投稿したことを思いだした。
それは、中学校の同窓会でS君から聞いた話しである。彼の娘さんは、アメリカ人と結婚しており、アメリカで暮らしている。娘さん家族との近況報告はメールを使って、英語でやり取りしている。今ではコミニュケーションが上手く取れるようになった、と嬉しそう。彼は、英語が苦手であることを吹聴していた筈だが、それが、なぜ?
彼の説明によると、まず自分の日本語を翻訳ソフト(日⇒英)で英語へ翻訳し、その英文をコピーして、英⇒日の翻訳ソフトにかけて日本語へ翻訳する。そうすると変な日本語が出てくるので、日本語を修正し、再度、日⇒英の翻訳ソフトを使う。このように2つのgoogle翻訳ソフトを行ったり来たりしてやっている。このやり方で翻訳した英文を英語の達人に見せたことがある。家族へ出す英文にしては「固すぎる」と言われた。しかし一番大事なことは、相手に伝わることであるから、と合格を貰ったようだ。そして彼は、発明くんにアドバイスをくれた。技術論文や特許明細書等の技術文章(普遍的言語)であれば、機械翻訳ソフトの支援が受けられやすいのではないか、と。(発明くん 2023/05/22)