【3月12日アップ、3月9日の続きです】
まずひとつ、国際化に対応できず、どっぷりと「村社会」に浸っているままです。今のところ「日本特許村」は取りあえず平和です。
2つめ、日本から優れた発明が生まれているのに活用する術を考えないことです。守る術も考えない、戦う術も考えない、考えない、考えないのオンパレードです。
3つめ、いずれにせよ「日本特許村」は外圧によって解放されます。ところが「知財難民」が大量に出ます。これは何でも丸投げして知財マンとしてのスキルを身につけてこなかったシッペ返しです。今度は、虎の門辺りに「知財難民村」が必要となります。
この惨憺たる「日本特許村」を救える手だては無いです。今まで何にも考えずやってきた「日本特許村」の過去の罪を問うても仕方ないです。しかし、これだけは改善してほしいです。まず、世界で通用する、戦える強い特許明細書を作ることです。これまで出願をしてきたメチャクチャな出願はあきらめるしかないです。やったことはもう仕方ないです。懺悔したところで回復はできないです、やはり後輩に押しつけて早く逃げ切ることです。
次に知財マンは難民にならないためのスキルを身につけておくことです。知財マンが必要とするスキルは5つあります。
まずひとつ、事実(現状)を知るために情報を収集して調査する情報の解析能力です。
2つめ、技術者から発明を聞き出してそれを落とし込みアウトプットできるコミュニケーション能力です。3つめ、人と人との対話から新しい情報を生み出せる発想力と視点を変えられる情報解析能力です。4つめ、廻りから理解が得られる論理的思考を身につけ表現する、文章にする説明能力です。5つめ、技術英語の読解能力です。6つめ、自分がお役立ちできている喜びを感じる「感動受理能力」です。ここで「日本特許村」に関する「知財川柳」を紹介します。
①知財村、グローバルできず、ダムの下(知財村々民)
②知財村、新規入殖で、うちはモメ(村文化を守る会)
③知財村、いびつな方言、わかるまい(方言を守る人)
④ 知財村、解放すると、難民生む(知財村からの脱北者)
⑤ 国際化、ほど遠いのか、知財村(鎖国推進者)
ここでさらに追いうち、特許明細書に関する「知財川柳」を紹介します。
①ロジカル、書いたつもりが、ラジカルに
②読むほどに、気分悪くなる、明細書
③目がくらむ、読ませないための、明細書
④意味不明、文書が書ければ、1人前
⑤明細書、政治家の真似、意味不明
⑥ジャパニッシュ、100年経てば、世界遺産
(お疲れ様でした、次のアップは3月16日です、次回のテ-マは、なぜ無駄な特許が出るのか?です。引き続きお読みいただけると嬉しいです:矢間伸次)