29.情報を生かすも殺すも人間の知恵、智慧次第、IT技術は人間の知恵、智慧があって初めて生きる。
30.根ッコのデータが悪ければどんな仕組みやプログラムソフトを使ってもロクなアウトプットしか出ない。にも拘わらず仕組みやプログラムソフトにこだわり、頼るのが日本人が持つ思考である。どのプログラムソフトが良いとか検索式をどうすれば良いとか技術的なところの議論をしたところで解決はしない。文章構造が不明確で、曖昧な日本語データベースは元来、コンピューターによる情報検索・解析には向かないのである。
30.の解説
ゴミの分別処理のため、いろんな機械や装置を開発してお金をかけたが成果がどうもよろしくない。そこで原点に戻って、ひとりひとりがゴミを破棄する時にしっかりと分別させる方法を徹底させたらうまくいった。勿論、余計な機械や装置をつくる必要もなければ大きな労力もかける必要もない。ひとりひとりがやるべきことをきちんとやる、当たり前のことをやる努力をすればいいだけである。
このように根元(源流)をしっかりとすれば、後はスムーズに行くのはどの世界でも同じである。発明者がきちんと特許調査を行なって、研究開発すれば特許訴訟といったもめごとは少なくなること確実である。勿論無駄な金もかからない。
検索プログラムソフトや仕組みつくりに血道をあげるのではなく、データベースの構築のあり方に目を向けるべきである。何であるのか(属性)、どんな状態なのか(状態説明)、相手との係わりはどうなのか、主語と動詞を明確にした論理的な学術文体で文章をつくるべきである。つまり論理的に記述された日本語データベースであれば情報検索も解析も、容易となる。どんな素晴らしいプログラムソフトを使っても、根ッコが悪いと良い(矢間伸次)