NPO日本知的財産翻訳協会が発行する「知的財産翻訳ジャ-ナル、第21号」に凄い説得力ある記事が載っていた。書き手は大坂工業大学知的財産学部教授、石井正先生である。「特許明細書と専門家」というタイトルである。石井正先生は、いまウ”エネチア時代からウイ-ンまでの欧州における知的財産の歴史を研究しているようだ。歴史から得た事実(判決)を述べている。
1.発明の内容を明確に公表した者は特許侵害訴訟において勝ちを収める
2.世に広く伝える役割は発明明細書が担う
3.特許期間が終了した後は、発明明細書を読めば他者も、それが実行できるよう周知せしめること
中でも蒸気機関の発明者であるジエ-ムス、ワットの事例(発明ノ内容を曖昧にした失敗)は、目から鱗である。是非、皆さんにも読んで貰いたいと思う。日本知的財産翻訳協会へアクセスすれば良い。(矢間伸次)
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