経営者も社員も「蛸壺」には入ったままで出てくる気配がない。いまからでも遅くは無い、「蛸壺」から出てきて変わるべきある。変わろうという強い意志があれば大丈夫だ。なぜなら人間のDNAの数が約30000個で、なんと「ハエ」の倍ぐらいしかなかったということで保証付きである。
これは何を意味するのか?人間は生まれながらの違いはそんなにないという事である。つまり人間の能力差は成長していく過程の環境に左右され、差がつくと言う「後天説」が証明されたのである。だjからこそ人間は、何時からでも変わることができるのである。
これまでの会社組織はピラミッド型である。経験豊かなアナログ型人間の価値が高かった。しかし何ももかもアナログで仕事を進めると、仕事の生産性が悪くコスト高となる、そこで、アナログ型人間は嫌われたのである。てなことでヂジタル技術を活用して仕事の生産性を高めるデジタル型人間が値打ちを上げることになった。
ところが後2-3年もすれば、デジタル型人間の値打ちが下がるであろう。これからは「デジアナ型人間」が会社経営のニ-ズとなる。インタ-ネット社会が成熟すると、ツ-ルさえ必要がなくなる。いま会社組織は「アナログ型人間」と「デジタル型人間」の鬩ぎ合いで喧嘩をしているが、バランス感覚の無い人間は、いずれリストラされること間違いない。労働の2極化が更にすすむ。
アナログ型人間が、デジタル技術を活用して、デジタル型人間を「デジアナ型人間」を育成できないでいる。つまり、ベテラン社員がIT技術を使って新しい仕事のやりかたを次の世代に正しく伝えられないでいるのが問題である。だからいまの会社組織には求心力がない。若手社員は何時、会社をやめようかと考え、ベテラン社員は逃げ切りだけを考える。最も働き盛りである中堅社員はノイロ-ゼ状態である。これでは元気になれるわけが無い。
又、自分の会社は絶対に潰れない、と信じて何もしないで、ただ会社に行くだけの社員と、会社は潰れるものと考え、自分のスキルを積む社員の意識のズレは大きい。
定年まで面倒を見るからといって会社に滅私滅奉を強いた世代を簡単には捨てられないはずだが・・・・。だからと言って会社のお荷物になるのは困る。特に、権限を持つベテラン社員が仕事の本質をキチンと理解して自ら変わるのが良い、そうすれば会社は必ず元気になれる。(矢間伸次)