今から13年前にダイヤモンド社から「身のほど経営のすすめ」という本を出して貰った。サブタイトルは「小さな会社が元気で生きる法」であったとおもう。日本アイア-ルを創立して「20年記念」の意味合いもあった。その本を発行してから13年経つが、日本アイアア-ルは、その後も大きな変化の波に飲み込まれてきた。これまでのビジネスモデルが、一気に崩壊したのである。ところが、どうにか、しぶとく生き抜いている。てなことで「それからの身のほど経営の行く末は?」そんな感じで「書き残したいなあ~、」と思lった。
それには13年前に書いた「身のほど経営のすすめ」を、まずRe、プレイして紹介する必要があるようだ。その本には日本アイア-ルが創立されて20年の歴史が述べられている。いきなり続編だけ、と言うわけには行かない。初めから辿りながら連載していきたい。早い話が「リメイク版」かな?いまさら気恥ずかしい面もあるが、取り敢えず連載を開始しょうと思う。13年前に読んでくれた読者は、懐かしんで読んでくれれば光栄である。
ただし,お断りしておくが、自分は会社経営の専門家ではない。いつ潰れても不思議ではない小さな会社の社長でしかない。会社経営の話は、どうしたら会社を大きくすることができるか、どうしたらお金持ちになれるか、といった成功物語のほうが面白いに決まっている。ただ会社経営の成功物語は、金さえ出せば何処でも聞ける機会はある。しかし自分のような貧乏会社の社長の話は、そう聞けるものではない。しかも「タダ」である。そこに僅かの価値があると思う。
例え、明日も知れない小さな会社であっても社員が元気に生き抜け、しかも社会に必要とされる会社作りを目指している姿が少しでも伝われば嬉しい。「身のほど経営」を実践して、今年で33年になるが、いまだに金持ちにもなれず会社を大きくすることも出来なかった。だから、エラソ-なことは言えない。しかし、なんとか日々喰っていく、厳しさ伝えることはできる。これから、会社を興す人もたくさん出るであろう、そのような人達に対して少しでも励ますことができればと思う。(矢間伸次)