北朝鮮の核実験は成功なのか失敗なのか、いまだ謎である。当事者である北朝鮮が「成功した」と言い張っているのだから成功したという前提で対処すればよい。米国が核を持って、北朝鮮が何故、核を持ってはいけないのかという北朝鮮の言い分は成り立つ。米国を始めとする先進国の言い分は、「北朝鮮は狼藉、乱暴者で核をもつ知性がない」と言う事であろう。では、米国は乱暴者ではないのか?
北朝鮮のやりかたは「やくざ」と同じと言うが、「やくざ」に失礼かも・・正確にいえば「やくざ顔負け」と、した方が適切であろう。北朝鮮に対する日本政府の制裁が注目されているが、日本政府は調子に乗って北朝鮮を追い詰めないないことである。北朝鮮が直接の敵とみなす米国は遠く離れた地にあって攻めにくい。中国、ロシア、韓国は敵ではない。なかでも中国は逃げ道を用意してくれている。となれば当面の敵は日本である、という危険性がある。
中国は「孫子の兵法」を実行している?孫子の兵法に「敗者を追い詰めるな」と言う諺がある。つまり敵を包囲したら必ず逃げ道を開けてやり、窮地に追い込んだ敵には攻撃を仕掛けてはならない、ということである。敵を死地に追い込めば、敵は死に物狂いで襲いかって来る。捨て身になった人間ほど怖いものは無い。味方の被害は大きくなり致命傷となることさえある、という戒めである。
会社経営者や上司も貴方も気をつけたほうが良い。苛められて、追い詰められて会社を辞めた人間が、捨て身になって貴方の足を引っ張るかもかもしれない。部下や同僚がが正しい仕事をしている限り邪魔をしないで力を貸すことだ。何れにせよ人間は何が正しいのか判断できる「知性」と、嫉妬も私欲も持たない「人格」を鍛える必要があろう。何かを変えたいと思うなら勇気も必要だ!(矢間伸次)