東芝さんがソニ-さんに対して損害賠償を求めるらしい。ソニ-さんの欠陥電池が原因で東芝製品の販売機会を失った、というのが第一の理由である。第二の理由は、責任を曖昧にすると株主様に対して申し開きが出来ないと言うことらしい。
東芝は「フラッシュメモリ-」の係争で米国企業に300億円にのぼる和解金を払ったばかりである。新聞の報道によると「和解」とあるが「和解」にしてはハンパな金額ではない。これは明らかに賠償金である。この賠償金を払うために、当該関連事業会社を丸ごと売り飛ばしたそうだ。株主に対して、どう申し開きしたのかは知らないが、最大の被害者は社員であろう。突然、明日から東芝の一員ではないといわれても困惑するのでは・・・
米国企業との契約がどのようなものであったのかは、わからないが、恐らく文書の不備があったことは容易に想定できる。たった一つの文書の不手際が会社共々社員迄が売り飛ばされるとは恐ろしい時代になったものだ。売り飛ばされた社員達の幸運を祈るしかない・・・。まさに青天の霹靂とはこのようなことを言うのであろう。安倍総理が幾らイノベ-ション云々といったところで肝心の文書が「世界に通用しない欠陥品」では絵に書いた餅と成ろう(矢間伸次)