1. 特許明細書は隠すように、分からないように、どちらとも摂れるように書くべき
2.特許明細書は平明に分かりやすく論理的に書くべき
関係者はこの際、徹底的に議論して「白黒」をハッキリさせててくれないかなあ~。でないと特許事務所も困るんじゃない。クライアント側の要求が意味不明の弱い特許で良いというならば、コストも掛けず大量生産が可能で納期も間に合うであろう。しかし平明で分かりやすく論理的、かつ強い特許を求めるならば、それなりのコストと納期は掛かるはずである。
もうひとつ、発明の開示はしたくないけど特許権利だけは取っておきたい!という矛盾した「虫の良い」ことを求めるクライアントも居るらしい。この世界については不毛な議論で議論する気にもなれない。隠すように、分かりにくいように、どちらとも摂れるように、こんな文章を書いていればアタマだっておかしくなるだろうし、それなりの精神的苦痛料として高い慰謝料を請求されても文句は言えまい。それが書き手の「腕の見せ所」と生き甲斐を感じている人もいるようだけど、技術説明の世界ではちょいと努力の仕方が違うとおもうけど・・・
クライアントの多くは、いまだ質より量で「下手な鉄砲でも数打てば其のうち当たる」の神話は崩れていないようだ。クライアントの関心は「価格」と「納期」しかない。内容については、二の次、三の次・・・・もう次が無いくらい関心がうすい。というよりも「丸投げ体質」が骨の髄まで染み込んで内容の「善し悪し」の判断ができないのかも。
A事務所は**万円だけど、それより安くくやれる?今期中までにできる?できなければA事務所にだすけど・・といった調子かな?内容はどうでもいいみたい。(矢間伸次)