2023年は、地球温暖化の影響で猛暑となった。また大雨、山火事等の気象災害も合次いだ。更に大きな戦争を抱えて新しい年を迎えることになった。これからの世界は、どうなるのか?人間は、なぜ戦争するのか?
戦争は悪と善の戦いでなく、お互いが正義で憎しみ合い、時には殺し合っている。つまり対立は、排除を生み、排除は恨みを生む。恨みは連鎖しておさまらない。このことは悲しき人間の性で、未来永劫変わらないであろう。
対立は西洋、東洋に係わらず繰り返されてきたが、中国の古典「菜根譚」にこんな諺がある。「古人、貧らざるをもって宝となす」。これは欲張りの心が知恵を曇らせ、善悪の判断力を失いさせ、人間を愚かにしてしまうのだ、という教訓、戒めの言葉である。
先週、本屋さんで気になる書籍に出会った。「超約・ヨーロッパの歴史 増補版」著者はジョン・ハースト(豪)。日本語訳は倉嶋雅人。日本語版監修者は、福井憲彦。発行は東京書籍。
内容は「古代ギリシャ・ローマの世界から現代のEUに至るまでのヨーロッパ文明の特徴とは何であったのか。また、その地域世界は、どのような可能性や問題点を人類社会人に投げかけてきたのか(中略)。EUが大きな曲がり角に直面し、苦悩している今だからこそ、そしてまたヨーロッパだけでなく世界全体が大きな文明私的曲がり角に直面しているかもしれないからこそ日本でもこの本が読まれるに価する」(序文から原文引用)。
発明くんは、文化と言語について大変興味があり、自身のライフワークにしている。この書籍から新しく学べること、出会うことが沢山あると思う。この書籍を正月休みに読み切る予定でいる。これまで知らなかったこと、との出会いを楽しみにしている。(発明くん 2023/12/27)