地球の温暖化に関する記事が、朝日新聞に記載されていた。
①氷河期決壊で・・・洪水リスク1500万人(2023年2月13日)朝日新聞夕刊 氷河期の決壊による洪水のリスクにさらされている人が1500万人に上がることが、英ニューカッスル大などの研究で明らかになった。半数以上がインド、パキスタン、ペルー、中国の4か国に集中していた。
②気温上昇1・5度でも海面2~3メートル上昇 WMO予測(2023年2月18日)朝日新聞夕刊 世界気象機関(WMO)は、14日、産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えた場合でも今後2千年間にわたり海面上昇が続き、2~3メートルになるとの予測を公表した。国連事務総長「9億人に影響」
この記事を読んで、IPMAにしまい込んでいた篠原レポートのことを思いだした。このレポートを探し出して、準備が整えばIPMAのホームページで残しておこうと考えた。
このレポートは、2009年2月、篠原が自身の膨大なブログ(2005~2008年)から取り出して編集したものである。
このレポートは、IPMAが取り組んでいた「知的財産」との関連性が薄いとの判断で公開をしていなかった。しかし、人類にとって「環境とエネルギー」は、最大の共通課題で、やっと「マスメディア」が取り上げるようになったようだ。
篠原が当時、このレポートを作成した意図は、世界から発信されている英語情報を読み取ることに関心の薄い日本人への警告でもあった。つまり、日本人の「インテリジエンス力を復活させる一つの方法として、最も関心を持つべきテーマである「環境とエネルギー」の英語論文を取り上げて、日本人が敬遠する英語力を身に付けるのに役立たせる資料作りが狙いであったと聞いている。
IPMAは、これまで知的財産に関する能書きだけを発信してきたが、世界で活躍できる「知財マン」に求められる能力は、詰まるところ「インテリジエンス力」であることに辿り着いた。
このレポートは、「地球温暖化」に関する英語論文の中から要点文章を抜粋し、篠原メソド「3*3方式」で、「英⇒日」の対訳をしている。篠原レポーの表題は、「英語論文からエネルギーと環境とクリーン・テクノロジーの動向を知る」。「地球の温暖化対策は、大きなビジネスチャンスでもある」と、なっている。(発明くん 2023/02/20)
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石油の生産量が頭打ちになったことと地球の温暖化の二つが、いま世界の最大の課題である大変な話ではある。しかし、この二つの課題は当然これまでのやり方の延長線上では解決が着かないことだから新たな改善策が必要となる。その改善策が一つ一つ、新たなビジネスチャンスともなる。改善策をみつけること、すなわち新たなビジネスチャンスをつかむためには、事実をできるだけ正確に早くつかまなければならない。また、既に改善策に取り組んでいる先駆者、ビジネスから見れば先行の競争相手の「事実」も把握しなければならない。
これらのことについて日本のメディアが伝える情報は、多分世界の中の数%にも満たないと思われる。事実をつかむためには、英語で情報を収集するアビリティがなければならない。この新たなビジネスチャンスをつかみ、それを実現すべきセクションには、英語で情報が取れない人は勤まらない。なんだか大変そうだが、英語の能力を向上させるぐらいは、生き延びていくためには何ともない。そのつもりでやれば、必ず成果がでるのだから、簡単な話といえる。(篠原ブログ 2005/9/12から引用)