コロナ感染の収束は見えず2021年1月7日、1都3県に緊急非常事態が発令された。2019年末、新型コロナウイルスの感染が確認されたが、収束どころか更なる拡大を続けている。
コロナ感染の拡大防止策として、不要不急の外出を控える(自粛)ことが要請されている。その一つに、テレワークによる在宅勤務がある。しかし悩ましいのは、テレワークが可能な仕事とテレワークが難しい仕事があることだ。発明くんがお世話になっている知財業界は、テレワークが比較的やりやすい職種とも言われている。その理由は、現場から得た経験知(知識・知恵)を身につけ、知財業務に精通した人材と業務マニュアルの共有がなされているからだと思う。
問題は、2020年4月に入社した新入社員への現場でのアナログ教育が難しいことである。知財部門への配属が決まっている新入社員と知財部員の顔合わせも成されていない会社があると聞いている。
A社の知財責任者から聞いた話しである。“知財の仕事は現場経験から得た知識や知恵が武器となる。知財部員や関係者との実習期間が取れないことが懸念される・・・”と。
発明くんは在宅勤務が出来ない自宅待機のダメ社員である。時間は十分にある。この時間を生かして、知財部門へ配属された新入社員に役立つテキスト作りに挑戦をしている最中である。
テキスト作りで気を配っていることは次の3点である。1.難しい話を様々な観点(切り口)から「簡潔に、明快に」解説する。2.難しい専門用語はなるべく使わず「優しく、分かりやすく」説明する。3.知識の吸収だけでなく何かしらの「気づき」が生まれ「ナゼ」を「考える」エッセンスを加える。例えば「特許明細書の読み方訓練」ならば、こんな調子で纏めている。
特許明細書に慣れていない段階では、やみくもに読んだところで効果が得られず極めて効率が悪いです。日本特許明細書は、お上が発令するお役所文書と同じで読み難さ、わかり難さは多くの人が指摘しています。貴方が“こんな分かりずらい文章を読む仕事は、もう嫌だ!と特許嫌いになれば知財業界にとって大きな損失となります。読み難い特許明細書と付き合うのは大変しんどいですが、次の方法で挑戦してみてください。
特許明細書に慣れない段階では、第一段階に示される(1)~(3)の順に読み、慣れるにしたがって第2段階。最終的には第3段階で読めるように訓練する。
第一段階:1)【従来の技術】および【発明が解決しようとする課題】→2)【実施の形態】または【実施例】→3【特許請求の範囲】および【発明の効果」
第二段階:1)【従来の技術】および【発明が解決しようとする課題】→2)【特許請求の範囲】および【発明の効果】
第三段階:1)【特許請求の範囲】および【発明の効果】
(*)知財部へ“自社特許で、分かりやすく明快に書かれた強い特許があると思いますので、その特許公報番号を教えてください”と、問いかけると、知財力の高い知財部門であれば先輩たちは喜んで教えてくれるはずです。(*)【要約文】を読む訓練は特許調査の進め方で述べています。
と、このような内容で纏めている。商品ではないが、簡潔にするため一画面で表示する。詳細の説明がある場合はリンクを張る。挿絵等を入れ込んで色付けするなど自己満足するために手をかけている。コロナ感染に関する暗いニュースで気が滅入るが、遊び心を入れて楽しみながら仕上げていきたい。好きでやっていることなので楽しんでやれている。(発明くん 2021/01/15)