WEBで「やさしい日本語」を検索すると膨大な件数が抽出される。「やさしい日本語」とは、外国人にとって分かりやすい日本語表現と定義されているようだ。
「やさしい日本語」の始まりは。1995年1月に起きた「阪神・淡路大震災」で、日本人だけでなく外国人も大きな被害を受けた。そのことがキッカケとも言われている。それは災害時に日本人、外国人を問わず適切な行動(命を守る)が取れる日本語のことである。
その後「やさしい日本語」は災害時だけでなく平時における外国人への情報提供手段(行政・医療・観光など)として注目されるようになった。社会もそのことに気づき始めた段階にあると言える。
数日前のテレビ放送で、外国人技能実習生(ベトナム人男性)の生活が取り上げられていた。彼は、農作の実務を学びながら日本語の研修も受けている。60代かな?日本人男性が日本語を教えている現場が放映されていた。その男性(講師)が彼に問いかける、「何の仕事ですか?」と。彼の困惑した表情が映る。「ん、ん・・・」。「何の仕事ですか?」の意味が汲み取れないでいるようだ。思わず苦笑した。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日本で暮らす外国人にも感染が広がっている。自治体が頭を悩ませているのが感染防止に関する情報発信のやり方であると聞き及んでいる。たしかに!いきなり「濃厚接触者」「時短要請」と言っても真意は伝わらないと思う。
発明くんの願いは、知財業界でも「やさしい日本語」が一日でも早く取り入れられることだ。しかし知財業界がこれまで築き上げてきた慣習(専門的で難しい仕事)と柵に囚われ「やさしい日本語」への道のりは遠いようだ。これまで発明くんは、しつこく、しつこく能書きを垂れてきた。その能書きは、世界へ「物・事・考え」を伝えるに必要な「平明日本語運動」の必要性である。知財業界にも「やさしい日本語」が、いずれの日に入り込むことを期待しながら、ライフワーク、趣味、ボケ防止として能書きの発信を続けるつもりだ。(発明くん 2020/11/30)
【やさしい日本語を使うことのメリット】:例えば英語と互換性ある普遍的な日本語表現であれば機械翻訳ソフトの支援が受けられる。機械ほんやくソフトの支援が受けられる「やさしい日本語」を作ることは難しいことではない。
(参考)誤解がなく伝わる日本語は、このような方法で作っていくと早道である。
20191003NIPTA.pdf (ipma-japan.org)