最近、商用デ-タベ-スからダウンロ-ドした一次デ-タを市販されているパテントマップソフトによって各社動向や技術動向を図解で表示することが行われている。しかし、現場の技術者から見れば「それがどうしたの?それから具体的な行動が取れるの?」と言われるのがオチであろう。統計処理型のパテントマップは当然、競争相手もつくれるから「情報の質の差別化」にはならない。単なる統計処理をして見てくれの良いグラフ作りを楽しんでいるだけならやめた方が良い。無駄な時間と人手、つまり無駄なお金をかけるわりには、現場の技術者が具体的な行動がとれる資料とはならない。今はやりの「対投資効果」は出ないということである。
語録2. どのような情報でも、それを整理加工しなければ役に立たない。情報が新しい課題を生み出すために活用される為には、情報が入手された後、記憶され整理されている必要がある。
課題を生み出す力を高めるには、構造化、再構造化された情報を増やす努力をするしかない(矢間伸次)