中国国務院(政府)が科学技術立国への発展計画綱要を発表した。また米国大統領ブッシュの教書演説にもあったが、中国、米国が今後、最も力を入れる技術分野は代替エネルギ-開発およびエネルギ-の節約技術である。環境に易しいクリ-ンエネルギ-、そして都市環境保護技術の開発も含まれる。
これらの技術分野は日本が得意とするところで国の財産ともいえる。再び「日本の陽を昇らせる」為の最後の切り札とも言える。しかし、どんな優れた発明技術であっても、其の発明技術を守る、(守ってくれる)発明仕様書が酷いと守りきれるわけがない。
日本人が書く特許明細書は「自分の発明はこれだけです」と言う事で自分の事しか書かない。しかも開示するリスクから逃れる為?意味不明に書く。卑怯者!
日本以外の国は全体をアレコレと述べて、自分の位置を明確な境界線で囲むようにして論理的に書く。詰まり、自分の占領区域、発明権利の範囲、自分の強い所の主張をきちんとするから、まるで塀に囲まれた特許と成っている。
強くて広い特許とは他人の技術が、しっかりと書かれている。良い書き物(面白い書き物)は他人のこともきちんと書かれ、悪い読み物(面白くない)は自分のことし書かれていない。此れと同じことが特許明細書にも言える。今までと同じで改善がされないまま、特許出願を続けるならば日本の知的財産立国も掛け声だけで中身はない。(矢間伸次)