「MEMODAS」は、知的生産技術のプロセスを顕在化させ、人間の創造力を高めるのに役立つ支援ツールと考えています。メモダスの活用領域は多岐に及び、使われる人によって様々な使われ方があると思います。「MEMODAS」は、知財業務だけでなく、様々な仕事に携わっている人たちが使えば、様々な活用方法が考えられ、創造活動が楽しくなるのでは、との思いから無料開放することにしました。
知的財産活用研究所は、これまで発明者が書く発明提案書作成(発明届書)の支援ツールとして、役立たせることに取り組んできました。その結果、「MEMODAS」を使うことの効用が見えてきました。
1.技術者の発明能力が向上します。つまりアイデアが出やすくなり、発明のバリーションを豊かにすることが出来ます。
2.技術者の論理力が鍛えられます。つまり「物、事、考え」を伝える説明力と文書力が身につき、矛盾の無い整合性の取れた文書が創れます。そうすることで発明の本質を明確に捉えることが出来ます。
3.技術者の特許知識と関心が深まります。つまり、新規性、進歩性、サポート要件、実施可能要件、明確性の「特許五要件」を明快に開示すれば、未完成発明のチエックや無駄な特許出願の防止に繋がります。
具体的には、掛かり受けが明確でない長文は悪文です。「しつこい、くどい」文章も悪文です。余計なことや重複文を無くすことで文字数を減ら巣ことが出来ます。混乱に陥れる曖昧表現は、読み手の混乱と誤解を招きます。大事なことは、説明不足と抜け(漏れ)を無くすことです。最終目標は、これらの欠陥文書を正し、広い強固な請求項(過度な限定の無い)を作り上げることです。発明者は、自分で発明提案書を作ることで「アイデアを→発明に→発明を→特許に」するプロセスが学べます。これほど理に適った特許教育は、他にありません。
(*)関連資料:特許明細書の文書品質を高め、知財コストを劇的に削減するは、こちらから
https://www.ipma-japan.org/files/contents037-01.pdf(*)MEMODASのダウンロードのご案内は、こちらから
https://www.ipma-japan.org/mc_method.html我が家の電気洗濯機は、人工頭脳付きか?
7年間、何ひとつ文句を言わずに働いてくれた我が家の電器洗濯機が、とうとうダウンしました。早速、メーカのサービス部門へ連絡しました。”電源スイッチを入れて「スタートボタン」を押しても動いてくれません。この数日は、時たま動いてくれましたが、今日は動きません”と。サ-ビス部門のスタッフの対応は、良くとても親切です。”点検にお伺いするだけで4~5,000円ほど掛かります。点検の結果、部品交換となれば25,000~30,000円は掛かります。洗濯機を飼われて(*)七年であれば、そろそろ寿命です。新しく飼い換えることもご検討されては如何でしょうか”と。(*)変換ミスではありません、こちらの方が自分の心情にあってる気がしてきました。
早速、「ビッグカメラ」に行って下見することにしました。廃棄処分されるでしょうから、汚れたままでは申し訳ありません。「これまで、ご苦労さん」という感謝の気持ちで綺麗なタオルで拭いてあげました。出かける前に、何気なく「スタートボタン」を押したら、なんと!動き出しました。
サービス部門のスタッフに言いつけられて「ヤバイ」と思ったのか、それ以降は真面目に働いております。その日から1ヶ月以上経ちます。毎日「カミさん」に「こき使われています」が、老骨にムチを打って、ご機嫌よく(健気に)働いています。その理由は、愛すべき我が家から捨てられるのが嫌だったのか、あるいは主人の懐具合を察しってくれたのか定かでありません。この賢い洗濯機が、すっかり気に入りました。
家電製品への人工頭脳(AI)の搭載は、早い時期に実現するでしょう。「我輩は洗濯機である、我輩は冷蔵庫である」といった夏目漱石流のユーモアある書き物が出てくるかもしれませんね。(2019/10/11 発明くん)