難解な特許明細書への警鐘や具体的な改善策につては、一般社団法人知財経営推進企業協会(IPMA)から発信するようにします。発明くん便りでは客様の関心ごとを発信させて参ります。今月はメルマガの読者から頂いた意見を紹介します。難解な日本特許明細書の起源でしょうか?なるほど!極めて分かりやすく、明快になりました。
”ところで、『特許日本語』 の存在の件ですが、①解釈論に持ち込むための法的立場重視から始まった技法が、②「何としてでもコジツケたい願望」に支えられて進化し、③これまで存在し続けることができたのであろう、と考えています。
結局のところ,①「日本国内で,強みを構築する手段として使われてきた技」が、②「これまではあまり翻訳されることのなかった他言語への翻訳」を通じて、③「国際化にあたっての足枷」であると、多くの事例で明確に露見、発覚したということなのであろうと感じております(S)。”
日本特有の進化を遂げた「日本特許明細書」は、伝えるための日本語とはかけ離れています。この「日本特許明細書」から他言語への変換(翻訳)が正確にできるのか、という不安に行き着きます。今後は東南アジアの新興国への特許出願が増えることが予想されます。やはり翻訳の問題が大きいでしょう。弊社では中国弁理士が発明者と打ち合わせをしながら日本語を日本語に翻訳し、中国特許明細書を作成しています。この中国特許明細書から台湾語、英語に翻訳をして現地事務所へ引き渡しています。構造的な文章は「中⇔米翻訳ソフト」の支援が受けられ、お客様のチエックにも役立っています〔矢間伸次)。