会社の夏休みは8月11日~15日迄で終わり、暫くは休みが取れそうも無い。私が住んでいる柏市(千葉県)は不名誉ながら放射能汚染のスポト地域に指定されている。我家の敷地と隣接している通路沿いに雑草が茫々と茂っている。近所の子供達に放射能線を浴びさせる訳には行かない。朝早く起きて(歳だから目覚めが早いだけのこと)草取りをした。草取り作業は2時間が限度である。何故なら午前の7時過ぎ頃から日差しが強くなり暑さに耐えられない。それ相当の日数を要したが、綺麗に取り去った後の気分は爽快である。
日中はテレビで高校野球を観戦する。後は終戦日に合わせた「戦争特番」をテレビで見る。「戦争特番」の主旨は、「戦争の悲劇を繰り返してはいけない」ということである。しかし日本は何故、無謀な戦争を始めたのか、戦争責任は誰にあるのか、その部分が曖昧にされたままである。
NHKのスペシャル特番は全て視聴した。敗戦の理由は日本軍部の戦略が誠にお粗末であった、と結論付けている。つまり日本人特有の曖昧さが諸悪の根源である、という私の持論へ結びつくことが出来た。全てが自分達の権益と面子を守る為に、成り行きで戦争を始め、成り行きで作戦を立て、成り行きで犠牲者を出し、成り行きで日本国を壊したのである。
彼等、戦争指導者は適当に折り合いをつけながら曖昧にことを進めてきた。彼等は自分達の「村の論理」を優先させ好き勝手にに動いてきた。勿論、自分達の責任所在は明確にせず、時には利権を漁り、都合が悪いことは全て隠匿してきた。日本は、いまだ性懲りもなく、この体質が温存されている、これは凄いことである。
テレビを見ない時は読書に限る。やはり興味ある書籍は「中国本」である。今月の「発明くん便り」は、下記書籍からネタを頂くことにした。(ダイヤモンド社発行、われ日本海の橋とならん、~内から見た中国、外からみた日本、そして世界~加藤嘉一著作)
日本は東日本大震災で大きな被害を受けたにも拘わらず秩序が保たれている。日本人は辛抱強く努力を重ね復興を目指している。この事実は世界中の人々へ大きな驚きを与えている。これを日本人の底力と持ち上げているジャーナリストもいるが、加藤嘉一氏の視点は、もう一点ある。氏いわく、「日本人は変化を大変、嫌う民族である、その代わりに辛抱をする力を持っている」と。つまり、忍び難きを忍び、耐え難きを耐え、辛抱して待っていれば何時かは元に戻る、という考えが根底にある。
日本のリーダー達(政治家、官僚、経済人達)は、変化を嫌う日本人を前提にして物事を進めている。視点を変えて見れば変化を嫌う日本人を利用していることにもなる。変化を望まない民衆(日本人)は自分達へ牙を向けることはありえない。つまり自分達が築いてきた既得権(領域)を脅かすことは無い、という絶対的な安心感がある。一方、中国のリーダー達は民衆の変化を大変恐れている。インターネットの普及が更に危機感を高めている(書籍を読んで頂ければこの緊張感は理解できると思う)
「日本特許村」は「グローバル知財」への対応が遅れている。このまま放置すれば日本の知財は壊滅すること間違いない。「日本特許村」の改革を目的とする「一般社団法人知財経営推進企業協会」を7月に立ち上げた。賛同者の力を得て9月から活動を開始する予定である。年甲斐もなく熱いのである。気候の暑さの影響では無い!。もう一度、加藤嘉一氏の言葉を借りる。(矢間伸次)
今回の震災で
「時計の針が10年進んだ、ラストチャンスを手にできるか、それともロストチャンスとなってしまうのか、
ここで変わらずして、いつ変わるのか。ここで動かずして、いつ動くのか。ここで立ち上がらずして、いつ立ち上がるのか」。