アメリカの広さを日本が真似ることはできない。日本の狭さをアメリカが真似ようとしてもこれまでは真似ることはできなかった。だが、あらゆる分野で最も大切な情報の共有という観点からは、これまでは真似ができなかった日本の狭さを、アメリカは今、明らかに手に入れつつある。それはテレコミュニケーション技術の発達によってもたらされつつある。この技術の使いようによっては、狭い日本にもまして、コミュニケーションが格段と向上する。
アメリカは国土が広い。だから全土に渡ってのコミュニケーションには、狭い日本に比べてどうしても不利だった。それに人種の多様さが輪をかける。だが今テレコミュニケーション技術の発達で、広いアメリカに散らばっていた大小の都市、文化圏が今や蜜に、一つに結ばれつつある。国土の広大さに基づくデメリットがあっという間にデメリットでなくなりつつある。どうしても日本に比べてハンデがあった、そして科学技術の発展には欠かせない情報の集中と共有が、これまでよりも格段に広い範囲で緊密に達成されつつある。(クリヤ、ビュ-)