なぜ(?)日本企業は中国でのビジネスが上手く行かないのか(?)理由は二つあります。一つは日本人と中国人の物の見方、考え方が違うことです、詰まり、思考と発想の違いです。中国人の論理的思考と日本人の抒情的思考は相容れがたい、これが第一の理由です。
二つ目は国家体制の違いです。つまり「資本主義体制」と「社会主義体制」の違いです。日本企業が欧米で何とかビジネスをやれるのは「資本主義体制」の約束ごと(ルール)が有るからです。欧米人は、「ハッキリと主張しない、謙虚?お人好し?の日本人」を、甘く見て自分達に有利なビジネスへと誘導します。時には脅したりして、争うことを嫌う日本人を手玉に取ることは有りますが、一応のルールがあります。
欧米企業は中国でのビジネスを比較的うまくやってます。「資本主義体制」と「社会主義体制」の違いがあっても「ものの見方、考え方」は同じです。詰まり、欧米人も中国人も論理的思考です。「ものの見方、考え方」や「発想」が同じならルールなんて要らないのかも知れません(?)。日本が中国と向き合うには、この二つの
ハンデイを克服しなければなりません。だから中国ビジネスは「しんどい」のです。
「出来れば中国とのビジネスはやりたくない!」これが日本企業の本音のようです。しかし日本企業の多くは「中国頼み」が実情です。「中国と付き合いたく無くても、付き合わない訳には行かない!」これも本音です。日本人が口(議論)で負けるなら、せめて文書でハッキリと自分達の主張(権利)書き込むべきです。これからは契約書、特許明細書(クレームを含む)等の「文書品質」が極めて重要になります。それなのに日本企業のノーテンキ、無責任ぶりにはあきれ果てています。
中国への特許出願明細書の品質不良が判っていても改善をする気はないようです日本企業は製品の品質管理には注意を払いますが、文書の品質管理には無頓着を決め込んでいます。文書も製品ですが特許明細書の品質不良で死人やけが人がでることはないです。いまの処は、お金で済みます。しかし会社は、何れ大怪我をするでしょう。その時は、既に手遅れで、会社は死にます(倒産、撤退)。不良品だと判っていながら改善をせず生産をし続けて出荷するということは会社に対する背任行為と思いますが、皆さんは、どう考えますか(?)(矢間伸次)