「英訳AIと人間どう違う」 朝日新聞 夕刊 2023/05/12
この記事を紹介⇒ ①自力 ②機械翻訳 ③チヤットGPT
立命大生、授業で実感対話型人工知能(チャットGPT)と人間との違いを、英訳を通じて学ぶという授業が立命館大学で始まった。この記事の中で、「英語の論文を書く時に楽をしようと思った、大学院生が開発したツールの紹介がされていた。
開発のキッカケは“もともと論文を日本語で書き、英訳するために機械翻訳を活用していたという。示された英文の意味やニュアンスが正しいのか再度機械翻訳で和訳し、意図した日本語になっているか確認する作業を繰り返していた。この手間を省こうと同じ画面で翻訳と逆翻訳ができるツールを開発した”と。
じつは発明くん、これと似た話を「知的財産翻訳ジャーナル2019年8月号」へ投稿したことを思いだした。
それは、中学校の同窓会でS君から聞いた話しである。彼の娘さんは、アメリカ人と結婚しており、アメリカで暮らしている。娘さん家族との近況報告はメールを使って、英語でやり取りしている。今ではコミニュケーションが上手く取れるようになった、と嬉しそう。彼は、英語が苦手であることを吹聴していた筈だが、それが、なぜ?
彼の説明によると、まず自分の日本語を翻訳ソフト(日⇒英)で英語へ翻訳し、その英文をコピーして、英⇒日の翻訳ソフトにかけて日本語へ翻訳する。そうすると変な日本語が出てくるので、日本語を修正し、再度、日⇒英の翻訳ソフトを使う。このように2つのgoogle翻訳ソフトを行ったり来たりしてやっている。このやり方で翻訳した英文を英語の達人に見せたことがある。家族へ出す英文にしては「固すぎる」と言われた。しかし一番大事なことは、相手に伝わることであるから、と合格を貰ったようだ。そして彼は、発明くんにアドバイスをくれた。技術論文や特許明細書等の技術文章(普遍的言語)であれば、機械翻訳ソフトの支援が受けられやすいのではないか、と。(発明くん 2023/05/22)
4月8日、スペインヘ移住して33年になるMさんと上野公園のレストランで食事(ランチ)をした。上野公園の桜は、満開の時期は過ぎていたが、花見客で賑わっていた。やはり、今年は異常気象なのか、早く開花したようだ。集まりはMさんと発明くん夫婦の3人で、お互いが気を遣うことなく楽しく過ごすことができた。専らの話題は、やはりコロナ感染に関することであった。
Mさんの話から、スペインに限らずヨーロッパのコロナ感染対策は厳しく自由が得られず外出がままならず、街中での生活が極めて困難であったとの様子が覗えた。一方、日本はヨーロパと比べて感染対策が緩く、日本の曖昧さが妙に羨ましく思ったこともありましたけどね、と言うユーモアももらった。
実はMさんが、2022年の9月からマラガの自宅を賃貸に出し、その家賃で田舎暮らしを始めていたことはメールで知らされていた。グラナダのアルプハーラという標高1000mの所にある村で、果樹もたくさんある広い敷地に建つ村の一軒家とのこと。これはMさんが憧れていた生活で、果物で色々なものを作ったり、毎朝山歩きをしたり、暖炉を焚いたり贅沢な時間を過ごしている近況の便りは貰っていたので、すんなりと聞くことができた。
Mさん曰く、村の人々は大変親切で、何か困ったことがあれば助けてくれます。畑の手入れも手伝ってくれます。収穫があれば分けてくれます。ごちそうがあれば食事に誘ってくれます等々。こんな話を聞きながら、発明くんが好きなテレビ番組「小さな村の物語 イタリア」のことへ話を振った。
Mさんが言うには、スペイン人とイタリア人はラテン系で、中でも田舎暮らしをしている村人には似ている文化があります。それは家族との生活が最優先であり一番大切にしているとのことで、その生活(*)を守る為の収入さえあれば良いわけで、その生活が犠牲になるような働き方は望んではいないようだ、と。(*)調子が良い時も悪い時も、いつも誰かが居るということ。日々を楽しく暮らせること。
その話から飛躍してアングロサクソン系人とラテン系人の「物の考え方や観方」の違いや「価値観と気質」の違いまで話が及び、改めて言語の成り立ちについて関心が益々強くなった。
5月5日、WHO事務局長が「コロナ緊急事態終了」を宣言した。5月8日、日本国は感染症法上の「5類」に引き下げた。つまり日本のコロナ対策は、個人の判断(自己責任)に委ねられる「平時」への移行へ向けた節目となる。“さあ、どうする 発明くん”実は、第6回目のコロナワクチン接種のお知らせが市役所から届いたが、この連休が終わり、コロナ感染者数を見届けながら判断することに決めた。(発明くん2023/05/08)
地球の温暖化対策は、大きなビジネスチャンスでもある
英語論文からエネルギーと環境とクリーン・テクノロジーの動向を知る
このレポートを作成したのは、世界から発信されている情報を読み取り、日本人の「インテリジエンス力」の向上に少しでも役立ちたいと言う著者(篠原)の思いである。
IPMA は、知的財産に関する能書きをアレコレと発信してきたが、詰まるところ世界で活躍できる「知財マン」に求められる能力は、「インテリジエンス力」であることに辿り着いている。何か新しいことを生み出すには、事実(現状)をできるだけ正確に、かつ早く掴まなければならない。つまり事実を掴むためには、世界から発信されている情報を収集し、分析するアビリティがなければならない。だが、その情報の殆どは英語で書かれている。
このレポートは、日本人の英語に対する苦手意識が和らげるよう、英語文章を「3*3方式(篠原メソド)」で分割して読み慣れることを目指している。つまり英文読解に慣れる為の教材の一つとして向き合っていただければ幸いである。このレポートを残しておくことは無駄なことではないと思い、HPへ保管することにした。
新しいビジネスを生み出すには、①先ず、事実を出来るだけ正確に掴む ②事実を掴まなければ、真っ当な改善策は生まれない ③事実を知れば新たなニーズが生まれる。
このほかに、様々な英語文章を取り挙げて「3*3方式」で、「英⇔日」翻訳した資料もアップしている。
①、英語をモジュールに分けて読む:USP 公報の原文より64 フレー ズ選択 ②、社会科学系書籍を縦に読む:(The Japanese Dilemma/原爆投下論 議について) ③、TOEFL のリーディングテストを縦に読む ④、シリコンバレー記事をたてに読む ⑤、 IT関連のカタログ、マニュアル、新聞発表を縦に読む ⑥、米国特許庁の記事を縦に読む ⑦、英字新聞を縦に読む(1.New York Times 2.The japan times 3. 朝日新聞) ⑧、特許英語の表現演習「一日一文・3 ヶ月」で修了(発明くん 2023/03/24)
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地球の温暖化に関する記事が、朝日新聞に記載されていた。
①氷河期決壊で・・・洪水リスク1500万人(2023年2月13日)朝日新聞夕刊 氷河期の決壊による洪水のリスクにさらされている人が1500万人に上がることが、英ニューカッスル大などの研究で明らかになった。半数以上がインド、パキスタン、ペルー、中国の4か国に集中していた。
②気温上昇1・5度でも海面2~3メートル上昇 WMO予測(2023年2月18日)朝日新聞夕刊 世界気象機関(WMO)は、14日、産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えた場合でも今後2千年間にわたり海面上昇が続き、2~3メートルになるとの予測を公表した。国連事務総長「9億人に影響」
この記事を読んで、IPMAにしまい込んでいた篠原レポートのことを思いだした。このレポートを探し出して、準備が整えばIPMAのホームページで残しておこうと考えた。
このレポートは、2009年2月、篠原が自身の膨大なブログ(2005~2008年)から取り出して編集したものである。
このレポートは、IPMAが取り組んでいた「知的財産」との関連性が薄いとの判断で公開をしていなかった。しかし、人類にとって「環境とエネルギー」は、最大の共通課題で、やっと「マスメディア」が取り上げるようになったようだ。
篠原が当時、このレポートを作成した意図は、世界から発信されている英語情報を読み取ることに関心の薄い日本人への警告でもあった。つまり、日本人の「インテリジエンス力を復活させる一つの方法として、最も関心を持つべきテーマである「環境とエネルギー」の英語論文を取り上げて、日本人が敬遠する英語力を身に付けるのに役立たせる資料作りが狙いであったと聞いている。
IPMAは、これまで知的財産に関する能書きだけを発信してきたが、世界で活躍できる「知財マン」に求められる能力は、詰まるところ「インテリジエンス力」であることに辿り着いた。
このレポートは、「地球温暖化」に関する英語論文の中から要点文章を抜粋し、篠原メソド「3*3方式」で、「英⇒日」の対訳をしている。篠原レポーの表題は、「英語論文からエネルギーと環境とクリーン・テクノロジーの動向を知る」。「地球の温暖化対策は、大きなビジネスチャンスでもある」と、なっている。(発明くん 2023/02/20)
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石油の生産量が頭打ちになったことと地球の温暖化の二つが、いま世界の最大の課題である大変な話ではある。しかし、この二つの課題は当然これまでのやり方の延長線上では解決が着かないことだから新たな改善策が必要となる。その改善策が一つ一つ、新たなビジネスチャンスともなる。改善策をみつけること、すなわち新たなビジネスチャンスをつかむためには、事実をできるだけ正確に早くつかまなければならない。また、既に改善策に取り組んでいる先駆者、ビジネスから見れば先行の競争相手の「事実」も把握しなければならない。
これらのことについて日本のメディアが伝える情報は、多分世界の中の数%にも満たないと思われる。事実をつかむためには、英語で情報を収集するアビリティがなければならない。この新たなビジネスチャンスをつかみ、それを実現すべきセクションには、英語で情報が取れない人は勤まらない。なんだか大変そうだが、英語の能力を向上させるぐらいは、生き延びていくためには何ともない。そのつもりでやれば、必ず成果がでるのだから、簡単な話といえる。(篠原ブログ 2005/9/12から引用)
知財業界でお世話になって50年、回想録を纏めた
発明くんが知財業界にお世話になったのが1972年である。本年で50年を迎えた。発明くんが、これまで発信してきた「知財改革」に関する能書きを整理しながら断捨離することにした。
多くの人との出会いと助けで“なんとか50年やって来られた”という感謝の気持ちを忘れずに持ち続けて行きたいと思う。また1970年以降、知財業界の変わりようを改めて認識するきっかけになった。整理する最中にノスタルジックに浸れて楽しい時間が過ごせた。この回想録は、自分の思いに偏り過ぎたかなと反省。取り敢えず、IPMAのホームページヘ保管しておくことにした。
さて本題へ「伝わる日本語」に関する論説が、朝日新聞朝刊 日曜に思う(2023年1月29日)に記載されていた。 表題は、国や言語を超えて「伝える」難しさ
「伝える」という営みは難しい。国や言語の垣根があればなをさらだ。外交上のトラブルにも発展する。(沢村 瓦:論説主幹)
「最初に結論を表明するのが中国流。日本人は、細かい条件を並べ、帰納的に論じて行く。結論に至らないこともあります」。(柯隆:日本財団)
「日本は丁寧に<説明>すれば<理解>が得られると考える。だが、米国では<理解>は<同意>を意味しない。」「日本にとっての説明とは『落としどころを探ること』が多い。(グレン・S・フクシマ)
なべて言えば、日本人は「衝突をさけて無難にやり過ごすコミュニケーションに心を砕いてきた」(鳥飼玖美子)
IPMAは、「世界で通用する、戦える強い特許明細書を作ろう」という能書きを散々垂れてきたが、このような書き物に出会うと嬉しい。(発明くん 2023/01/31)